FC2ブログ
ゴルゴと武士たち
2016-07-21 Thu 19:48
武士と忍者

ゴルゴ13は忍者最強のキャラであろう。

その、ゴルゴ13の作品の中の「武士」キャラ御三家を挙げる。
武士なだけに「御三家」。

Read more.....






1、沖縄シンドロームの「伊波」氏

沖縄でクーデターを起こそうとした人物。
考えには賛成だけど、争いを再び起こしてはいけない、と長老のような人間がゴルゴに彼を殺害してくれと依頼。

ゴルゴはあっさり伊波氏を狙撃はせず、自ら死を選ばせた。
伊波は切腹し、自分の信念をゴルゴに語った。
最後にゴルゴは眉間に銃弾をぶちかます。

普通なら絶命しているところだが、そこが劇画なのだろう。
「介錯、、痛みいる・・・」
と言い、伊波氏は倒れる。

こっそり遠くから狙撃するゴルゴがわざわざ姿を現し、
自らの死を選ばせた。
それは、彼の武士性を知っていたからなのではないか?
(=自分で死ぬことこそ死の姿であり、他人から命を奪われる「殺」を最も恥とする)

暗殺者であるはずのゴルゴは「殺」ではなく
「死」を与えたのである。

しかも「確実に死を確認するために眉間に銃弾を」ではなく・・・

「介錯のために」銃弾をぶちかました。


伊波氏も格好良いですが、武士に対して最高の礼儀を払うゴルゴのなんて格好良いことか。
本当の忍者というのはこういう礼儀、、というものに精通しているものなのかもしれません。

ゴルゴから、伊波氏に対しての、、うっすら「尊敬」のようなものを感じるのは私だけでしょう。
最後に絶命している伊波氏をみつめるゴルゴは、敬礼の念をすこ~~しだけだけど感じるのです。



2、二万五千年の荒野の「バリー」氏

原子力発電所爆発をとめるために奮闘したお話。
バリーという技師が死にもぐるいでゴルゴに頼み、爆発寸前の原子力発電所の原子炉を狙撃することに成功。

感極まり防護服の頭の部分を取り外す。

事前に、
「狙撃を依頼する代わりに、
ある事件であなた狙撃する瞬間を見た人間がいる。
その人間を教える。
(だからそれで取り引きをしよう)」
と言っていたのだが、

「その人間というのは私だから、いまここで約束を果たす」
というバリー。
どうせここで死ぬからと。

死のうとして防護服の頭の部分を取ったと言う訳だ。

ゴルゴはバリーに近づき、
バリーに「放射能汚染水にまみれている私に近づくな!」と言われながらも、
ゴルゴはバリーに煙草をくわえさせ、火をつけた。

ゴルゴは「お疲れ」と言いたかったのだろう。
こういう「感情」を出すゴルゴは極めて珍しい。

武士としての「ガーーッ!と思い立ったら最後まで一直線」を通したバリーを見て、
「おまえには完敗だよ」と煙草を・・・、と思う。

武士としてのこれだけは譲れない!という暑苦しさが際立った物語であった。


忍者のエキスパートとして・・・
暗殺者の最高峰として。
決して持ってはいけない「感情」。

情の塊である武士に対し、・・・こういうことであった。

意外と、
「何も起こらないじゃないか!あの距離でだれだれの額を
1弾で撃ち抜いた君の腕を信じていたのに!」
というセリフが好きです。

その後に無事狙撃が成功、ということに気付くのですが。

『君の腕を信じていたのに!』

1回しか見たことない狙撃を、「絶対信じてる!」みたいな感じの言い方が何か良かった。

切羽詰った状況、とか関係なく
どういう状況であれ、きっと信じてた気がします。何となく・・・

全然疑わないところが武士っぽい・・・

(忍者は猜疑心の塊)


伊波氏に対しては「敬礼」
バリー氏に対しては「お疲れ」「完敗だよ」



3、ミッドナイト・エンジェルの「マリー」さん

ところ変わって少しひょうきん?なお話。
マリーさんは紛れも無い「武士」!なのですが(私がそう思うのですが)

上ふたりのようないかにも!というものではなくて、もっと抜けてる感じです。
言いたいことをずけずけと言って、けっして心を隠したりしない、天真爛漫なキャラ。
娼婦です。

そしてズルズル後に引かない、さっぱりした「変わり身の早さ」「潔さ」。

武士、っていうと固い感じがするのですが、陰のある忍者タイプの逆、、
そしてひょうきんな感じがするタイプとでも言うか・・・。


あなたハンサムなんだからもっと愛想良くすればきっと女の子にモテると思うよ!
だからすねちゃ駄目よ
・・・とかあのゴルゴに平気で言っちゃう始末。

あるBARでの会話なのですが。

ゴルゴはここで、あまりの天然に「苦笑」をする。

本当に笑っている。

上記のバリー氏と同じ『感情』を出すのです。

ゴルゴはずっと無表情で無感情?全く表情を変えないキャラです。
電車で突然横で殺してやるー、なんてすごい殴り合いがあっても眉ひとつ動かさず、
どちらかが死ぬかもという時でさえ、となりの並び椅子に黙って座るようなキャラ。


そして成り行きで部屋にマリーを部屋に連れていくことになったのですが・・・。
いちいち人にご馳走なんてしないキャラなのに、マリーに豪華な夕食を食べさせます。
(単純に気に入ったのだろう、という説が有力)

また会いたい、と言って「ビジネスがある」とゴルゴに断られても待っていたマリー。

ゴルゴにすっぽかされても「ま、しゃあないか」とコロッと潔く諦める。


直後にゴルゴが乗ったバスがマリーの横を通り過ぎる。
(マリーは当然気付かない)

これには意味があると思います。
「決して後ろを見せないゴルゴが、バス越しとは言え、自分の背中を見せた」
という・・・
ちょっとした、作者のメッセージかもしれません。


1、伊波氏
2、バリー氏
3、マリーさん

忍者最高峰、ゴルゴ13(勝手に)

武士の最高峰は「将軍」ですが、
そこのメイン主流が「御三家」です。


最高峰同士の物語のご紹介でした。

敬礼をされる伊波氏、人情を差し出されるバリー氏、苦笑されるほど心を開かせたマリーさん。
それぞれ最高の武士キャラだと思います。


プラスがマイナスに、マイナスがプラスに惹かれるように
惹かれ合う関係。

だからこそ、心が開かれたのでしょう。
あのゴルゴですら心を見せるほどの。



ディレクトリスト




スポンサーサイト
別窓 | エッセイ | コメント:0 | top∧
<<答えは | 青摩大学-機械工学風庭園 | 生きづらい者としたたかな者>>
この記事のコメント
top∧
コメントの投稿


管理者だけに閲覧

| 青摩大学-機械工学風庭園 |